『笑顔の中に美味さあり。』

やきとん専門店「やき処やんちゃ」店主ブログ

一人酒
毎度ありがとうございます!

気がつけば11月、今年も残り2ヶ月を切りましたね。
先月末に石巻に行った際にひいた風邪の治りが悪く、体調不良のまま迎えた11月です。

先日、お久しぶりのお客様、お二方にご来店いただきました。

お一人は、お母様の具合が悪く、今は見舞いと看病に忙しいそうで、
やっぱりどことなく表情も曇りがちで、一人盃を片手に1時間ほどの滞在でした。

もうお一人は、奥様が入院なさったそうで、やはり何かを想うように静かに飲んでおられました。

毎日が楽しく、毎日が悩みなく過ごせればそれに越したことはないんでしょうけど、
人間、生きていればそんな毎日ばかりではありません。

思い悩み、夜も眠れない日々もあることでしょう。

自分も、母親が余命宣告されてから亡くなるまでの1ヶ月間は、まさにそんな日々を過ごしていました。

おふくろには告知しませんでしたから、本人に悟られないように普段どおりに接しながらも、
日に日に衰弱していくおふくろに、かける言葉や表情を常に心の真ん中に準備しながら、
ただただ何も出来ずに、その時が来る日に怯えながら毎日が過ぎていっていたのを思い出しました。

そんな時間の使い方に、後悔がないかと言われれば、後悔はあります。
もっとやってあげたかったこと、聞いてあげたかったこと、話したかったこと・・・、
亡くなってしまった今になっても、数え上げたらキリがありません。

日々を精一杯生きる・・・なんてカッコいい事をいくら言ってみても、
その場面、その時に出来ることなんて本当にちっぽけなことなのかもしれませんよね。

人は、楽しいときばかりではなく、辛く苦しいとき、寂しいときでも酒を飲みます。

一人で飲みたい心境のお客様が、静かに飲める場所、落ち着く場所でありたいという使命感が、
どこか自分の心の中にはあるんですよね。
もちろん、予約がじゃんじゃん入って、客数UP!売り上げUP!儲けUP!という欲もありますよ(笑
でも、この不景気、メシが食えるだけでも本当にありがたいわけです。

でも、常連さんは、お店が混んでいると、「ちぇっ!」っと思うそうです(笑
常連さんばかりで、メシを食っていければいいんですけど商売はそんなに簡単じゃありません。
でも、そんな常連さんの舌打ちの気持ちが、なぜか嬉しかったりもします。
自分の居場所・・・そんな風に想っていてくれているのかなと思うと、やっぱり嬉しいですもんね。

静かに飲みたい時には、何も聞かない、何も問いかけない、そんな接客もあります。

お母様の御快気、奥様の御回復、心の底から願っております。
一日でも早く、平穏で穏やかな日常に戻りますように・・・

いつもの場所で、のんびりとやってます。
飲みたい酒を、飲みたい時に、いつでもどうぞ。

お一人様でも、お気軽にお立ち寄り下さい。



コメント

1. 無題

ハイ!
舌打ちをする一人です。

自分のお気に入りの店ってそんなもんですよね~
芸能人なんかもそうです。売れる前からチェック入れときますけど人気出て皆が覚えた頃にはチョット覚めちゃう(笑)

私、おにゃんこでは、国生でもなく新田恵理でもなく高井麻巳子でした!!が、秋元康に奪われました(T_T)

2. >ポンセさん

いつもご贔屓ありがとうございます。
舌打ちどころか、帰ったときもありましたもんね(笑

おニャんこでは、私、名越美香が好きでしたが、あまりにマニアックすぎて
表向きは渡辺美奈代好きを装ってました(笑
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