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当店の数あるドリンクの中でも、ホッピーは根強い人気商品のひとつです。
今ではどこでも当たり前のように飲めるホッピーですけど、ホッピーとキンミヤの王道組み合せで
提供したのは、鶴岡では「やんちゃ」が初めてだと思っています。
鶴岡は甲類焼酎では「爽金龍」が圧倒的なシェアを占めています。
99%といっても過言じゃないくらい、どこでも「爽」が飲める土地なんですよね。
当然、当時はホッピーで割る焼酎(ナカ)も「爽」で提供するところしかなかったんです。
やんちゃを始めてから初めて東京に出張に行った際に、どこの酒場でも「とりあえずホッピー!」
と一杯目からホッピーがじゃんじゃん注文される様子を目の当たりにして、これはすぐに鶴岡にも
ホッピーの波が来るな、と直感したものでした。関東圏以外では黄色の紙ラベル瓶しか流通がなく、あのお馴染みのエターナル瓶が
羨ましくて羨ましくて、なんとか鶴岡でも提供できないものかと四方八方に
手を尽くしたこともありました。
そんな時、通常ホッピーよりもワンランク上のプレミアムホッピーの存在を
知ったんですけど、当時はまだまだホッピーが浸透していませんでしたから、
小売価格で50円以上も高いプレミアムホッピー導入には踏み切れず、
「ラベルの雰囲気がいいけどなぁ。」程度で、そんなに興味がなかったんです。
3ヶ月ほど前、サンプルで頂いたプレミアムホッピーと通常ホッピーを飲み比べてみて、
明らかにまろやかさとコクが違うことに驚いて、心の中にずっと残っていたわけです。
ホッピーはケース単位で発注してますから在庫の関係もあるし、仕入れ価格の問題もあります。
けれど、先日の中野のぢどり屋さんで、あえて生ホッピーではなくプレミアムホッピーを飲んで、
他店との差別化にもなりますし、思いきって導入することにしました。
しかも、価格はそのままホッピーセット500円(ナカ200円・ソト300円)で提供いたします。
まだ鶴岡の飲食店での取り扱いはないそうですので、いち早くお試しいただければと思います。
例えるならば、瓶ビールと生ビールくらい、まろやかさが違います。
もちろん、ナカは王道のキンキヤ焼酎ですから、ホッピーファンには是非飲んで頂きたいですね。
少しづつですが、お店も変化していき、新しいことを試みながら前に進んでいきます。
よろしかったらお気軽にお立ち寄りくださいませ。
のんびりとお待ちしております。
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先日、同じ町内に住むタカイくんの奥さんが、職場の方々とご来店していただいた時の
話しなんですけど…
一緒にいらした方が南極のペンギンの生態か何かを研究されている方なんだそうで、
帰り際に「南極の氷、いりますか?」と聞かれて、せっかくですので「はい!」と
答えたまではよかったんですけど、実際に南極の氷を頂いても、それをどうしたらいいのか、
どう楽しむのかが、いまいちピンときてなかったんですね。
ただ、それが大変貴重なものだということだけは、認識していましたよ、もちろん。
翌日、わざわざ自宅までジップロックに入れて届けていただいたんです。
「少し洗ってくださいね。」
「洗う?は、はい。」
「氷に含まれる空気は何万年前のものらしいですよ。」
「へー!すごい貴重なものですね。」
「だから溶けるときに、空気が弾ける音がするみたいです。」
「音?へー!すごいですね。」
そんな会話をしつつも、食べることだけはないと思っていたわけです。
ただ、カミさんと二人で頂いたものの、本当にどうしていいか分からず、
とりあえず冷凍庫に入れて保管したんですね。
その翌日、カミさんが当直のため、息子一人で留守番をした夜…
深夜、仕事から帰ったらテーブルの上にはあのジップロックが!
中身は何もなく、溶けた水が少し残ってる…
まさか食ったんじゃないだろうな、と思って翌朝息子に聞いてみたら、
「あ、オレ食った。」
「バカ!食いもんじゃねーよ。」
「そうなの?オレ知らなかったし。」
「何万年前の氷だぞ。お前、腹痛くないの?」
「うん。大丈夫だけど。」
「バカだな~。で、どんな味した?」
「普通の水、かな。」
仕事から帰ってきたカミさんにも
「アイツ、南極の氷、食っちゃったぞ。」
「えー!何やってんの。お腹、大丈夫なの?」
「本人は大丈夫って言ってるよ。」
「『南アルプスの水』とかと、同じだと思ったんじゃない(笑」
「『南極大陸の氷』ってか!ほんとアホだよなぁ。」
そしてその数日後、朝学校に登校する息子と一緒に、愛犬を散歩させながら二人で歩いていると、
そのタカイさんとバッタリ町角で遭遇したんですね。
「おはよう、カンちゃん!」
「おはようございます!」
「カンちゃん、氷食べた?」
「…へ?タカイさん、あれって食べるものなの?」
「ええ。知り合いのバーではロックアイスにして楽しんだそうですよ。」
「あっ、そ、そうなんだ。」
「…。」
なんだよ、食っていいんじゃん!と言わんばかりに、ジロッと見上げる息子の視線には
気づかないふりをして「ほら!早く行かないと遅刻するぞ!」とその場から追いやったのでした。
散歩から戻ってカミさんに「おい、南極の氷って食っていいんだってよー」って
報告したら、「えー!そうなの。」って驚いてましたもんね(笑
カミさんは、万が一お腹が痛くなって医者に行ったときの問診を想定していて、
カレンダーに「南極の氷を食った日」なんて書いてたくらい、自分と二人で
食うものだとはこれっぽちも思ってもいなかったわけです。
私ども夫婦の勉強不足・確認不足が招いた、息子にとって怒られ損の
お話しでした。
素敵な休日をお過ごしください。
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毎度ありがとうございます!
上野から中野に移動して、まっすぐに「第二力酒蔵」さんに向かいます。
ここは居酒屋というよりも、季節料理・小料理屋といったイメージの酒場です。
白衣を着た板前さんたちの丁寧な仕事で、旬の魚や季節の天ぷらなどのメニューが
壁一面に短冊でびっしり貼ってあって、何を頼むか本当悩みます。
大好物の秋刀魚焼とこはだの酢〆と、隠れた逸品だという豆腐煮を注文しました。
正直、豆腐はあまり好きじゃない自分でも「これは旨い!」と声に出したくらいの美味しさ!
思わず写真も撮り忘れたくらいですもんね(笑
落ち着いた雰囲気の中ゆっくりと腰を据えて、しかも昼からのんびりと旨い肴で
一杯やれるわけですから、それはまさに至極の時と言えるでしょう(笑
16時を回り、二回目の訪問となる「ぢどり屋」さんへ移動します。
ここは地鶏を豪快に網で焼く「炭火地鶏焼き」がおすすめです。
個人的には地鶏のたたきも、鶏皮ポン酢もボリュームがあって二人で行っても
十分にシェアして楽しめるボリューム感が魅力ですよね。
前回は生ホッピーを飲みたくてお邪魔したんですけど、今回はしっかりとフードを堪能しつつ、
以前は奥のテーブル席で見えなかったカウンター内の仕事の様子や雰囲気も感じられて、
今回の出張の中でも、非常に参考になったお店のひとつに間違いありません。
「鶴岡にこんなお店があればなぁ…」などと、しんさんと語り合いながら、
まだまだ中野飲みは始まったばかりなんですよね。
実は中野には「おかやん」さんという、これまた立ち飲みの名店があるんですけど、
残念ながらこの日はお休みで、その系列というか洋食版の立ち飲みバルが出来たと聞いて、
次はその「彦バル」さんにお邪魔します。
5、6人も入れば満員でしょうか(笑
そのくらい小さなお店ですけど、フードにワインに気軽に楽しめますし、
日本酒もワイングラスで頂きます。
東光でおなじみの米沢市にある小嶋総本店の「洌 (れつ)」をグラスに注いで、ルネッサーン!
洋食版の鯨のたたきを注文して、その小さくて狭い空間を思う存分堪能してきました。
いつものことながら、中野のお店は小さいのによく空間が工夫されていて、
不便さを感じさせないというか、その不便さも取り入れちゃえ!みたいな雰囲気と
お客様とがうまくマッチングしていて、本当に面白い街です。
でっかい大都会の中で、小さな酒場でワイングラス片手に日本酒を飲んでるんですから、
その不思議な感覚こそが中野なのかもしれませんね。
「彦バル」を後にし、「中野麦酒工房」さんで自家醸造の地ビールを堪能し、東京のど真ん中の
小さなお店の中でビールが作られている現場に、ただただ驚きとため息の繰り返しでした。
さらにそこから移動し「もつやき石松」さんでレバーとナンコツを食べたんですけど、
マスター一人で注文から串を打つので、その間を楽しめる方じゃないといけません。
食べたいものをどんどん注文して「まだ?」なんていう方にはお勧めしません。
小さくても丁寧な仕事で応えてくれますので、少し待つくらいの余裕がないと楽しめないでしょう。
のんびり待って、損はないお店です。
が、いつも満席ですんで、入れるかどうかそこが問題なんですけどね。
で最後は立ち食い鮨の「にぎにぎ一(いち)」さんへ。
すでに閉店されたと聞いていたんですけど、たまたま通りかかったら今日から再開しますという
絶好のタイミングに遭遇して、ここで〆ない手はありません。
鮨は昔は屋台で食べていたそうですから、立ち食いの鮨こそが「粋」というものでしょう。
鶴岡でも鮨はよく食べますが、シャリが小さく重くないんで、飲んだ〆には最高です。
「一貫からでもどうぞ!」という声に惹かれて、若いカップルからサラリーマンまでが
気軽に立ち食いで鮨を堪能しています。
そして、ここもお店が狭い!(笑
自分が両手を広げたら、端から端まで届くくらいしか大きさがありません。
そんな中、つぶとほっきを頼んで、さっと食べてさっと立ち去るのが粋などと講釈しておきながら
お店の雰囲気と若い大将とのトークともちろん旨い鮨とで、ここにきてテンションMAX!!
一番長居をした気がします。
東松山で2軒、川越で1軒、上野で1軒、中野で6軒、二日間で10軒のお店を見てきました。
やきとり、串かつ、和食に洋食、そして地鶏に地ビールに鮨と、どこのお店も短い時間で
一品二品でしたけど本当に参考になりましたし、楽しめた出張だったと思います。
出張で刺激されて、鶴岡に戻ってきてからメニューも見やすいように変更しましたし、
以前から構想にあった「熟成ハラミ」も、思いきってメニューに仲間入りさせました。
メニューが増えた分、仕込みも多くなりますのでお店に入る時間が1時間早くなりました。
それでも、日々充実しています。
よそで単純に飲み食いしてるだけのように思われるかもしれませんけど、
出張帰りのやんちゃは何かが必ず変わります(笑
そういう刺激を受けるため、お店から離れて客観的に自店を見直すというのも、
こうした出張がきっかけじゃないと、なかなか出来ることではないんですね。
充実した二日間でした。
そして、記憶に残る48歳の誕生日になりました。
次は、またどこかの街へ出かけてみたいと思います。
しんさんには足が痛いなか、池袋ー上野ー中野と付き合ってくれて本当にお世話になりました。
この場をお借りして、改めて御礼申し上げます。
これから年末年始に向けて、気合入れて頑張ります!!
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毎度ありがとうございます!
翌朝、ホテルをチェックアウトし、東京在住のしんさんと合流すべく一路池袋に向かいます。
数ある改札の中で、偶然にも一発で合流するというミラクルな再会を果たし、
まずは池袋周辺の散策でもしようかとノープランのまま駅を出ます。
思い起こせば、池袋は今から6年位前に日本酒の公開利き酒会に参加するために、
初めて東京出張を敢行した思い出の街でもあります。
あの時は酒屋の同級生と二人で来たんですけど、なぜか無性にその時の会場だった
サンシャインビルが見たくなり、自然と足の向くまま歩いて向かっていたんです。
自分の日本酒に対する考え方や意識が大きく変わるきっかけとなった出張だっただけに、
このサンシャインビルには今でも並々ならぬ思い入れがあるんですね。
が、悲しいかなそれ以上池袋の情報もなく、アテのないままブラブラするのも疲れるということで、
急遽、証券マン時代のホームグランド「上野」に向かうことにしたんです。
時間はたっぷりとありますし、昼間っから堂々と酒が飲めるのも東京ならではでしょうか(笑
馬の煮込みで有名な「大統領」の本店が満席でしたので、
すぐ近くにある二階建ての支店の方へお邪魔してきました。
お邪魔したというよりも、入り口近くの席に座らせてもらったと
言ってもいいくらい、昼間からびっしりの人々で賑わっています。
早速「煮込み」とホッピーを注文し、やきとん串とミミガーを堪能しました。
メニューもさることながら、やっぱりここはそのキャパシティの大きさと、
フード提供までのスピード感が絶妙のテンポを生み出している部分は
非常に勉強になります。
自分も、提供までの「早さ」「スピード感」は普段から意識している部分ではありますけど、
あれだけのお客様からの注文をストレス無く提供するわけですから、店員の数以上に
しっかりとした仕込みや下ごしらえがあるからこそ成せる業なんだと思います。
都会の繁盛店のことを「人の数だの、立地だの、文化だの」と田舎で比較する人がいますけど、
そういう開店前の、見えないけどしっかりとした部分がいかに大事であるかは、
全国どこで何の商売をしていても基本中の基本なんだよなぁと、改めて再認識してきました。
仕込みは日々の繰り返しの単調な作業です。
自分は煮込み以外は店で仕込みますんで、一人孤独な時間です。
だけど、一番集中できる一番好きな時間でもあります。
一人でも多くのお客様に「美味しい!」と言って頂けるように、
地味な作業をコツコツやるのは苦になりませんもんね。
なんの商売でも、お客様の喜ぶ顔があればこそ、なんですよね。
儲けや金勘定が先じゃないんですよ、きっと。
アメ横界隈をのんびりと散策しながら、証券マン時代に何度と通った懐かしの「たる松」を
横目で眺め、行き交う人々の活気を肌で感じ昔と変わらぬ上野の雰囲気を堪能しつつ、
今晩の目的地「中野」に移動したのでした。
つづく。
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関越道を走りぬけ川越ICで降り、宿泊先の川越プリンスホテルに到着しました。
西武新宿線「本川越駅」に隣接していて、新宿まで電車一本で行ける好立地のホテルです。
社長と常務に「部屋で飲みなおそう。」と声をかけてもらったんですけど、
ここまで来て部屋飲みは寂しいので、丁寧にお断りしてそのまま本川越の街に
一人で繰り出すことにしたんですね。
時刻はまだ9時30分。
事前に調べておいた24時間営業のスーパー銭湯「湯遊ランド」のアカスリに間に合う時間です。
歩きながら電話で確認すると「お風呂もアカスリもガラガラですよ。」というんで早速アカスリを予約。
ホテルから徒歩5分のところにありました。
少し熱めの浴槽で、体を十分に温めてからアカスリ開始です。
結構ボロボロ垢が出てきて、本当になにか一皮剥けた感じで体も軽くなった気がします。
風呂に入ってアカスリもやってさっぱりしたところで、本川越駅周辺の酒場を散策しました。
東松山よりも栄えてるというか、街には若い人が多く活気があり繁華街も賑わっていましたね。
やきとり数本しか食べていないこともあって、もう少しガツンと食いたいな~
なんて思って歩いていると「串かつ」の看板が目に飛び込んできました。
この夏、母校の甲子園応援のため、大阪入りした際に最初に食ったのが
本場の「串かつ」で、あまりの旨さに感動した記憶が蘇ってきて、
吸い込まれるようにお邪魔したんです。
串かつのことは詳しくありませんけど、油が違うというか衣のサクッと感が
大阪で食ったのとは違っていて、ソースも甘く個人的には少し物足りなかったですかね。
ホッピーとナカを1杯飲んで、1500円でお会計。
わざとホテルまで遠回りして、ネオン街の雰囲気を楽しみます。
気になったラーメン屋や居酒屋もありましたけど、さすがにバスの長旅と
風呂上りのアルコールがじんわりと効いてきて、ここでホテルに戻ることにしました。
翌日は、自分だけ都内に移動してまた気になる酒場を探索の予定でしたから、
体調を整えつつ、しっかりと身体を休めることにしたんですね。
本当にいい刺激を受けた埼玉での視察だったと思います。
まねしたいところ吸収もしたいところもたくさんありましたし、
逆に鶴岡の恵まれたやきとん環境を再認識した部分も多かった気がします。
疲れた身体を休めるのに1分もかからずに、夢の中に引き込まれていました。
つづく。
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毎度ありがとうございます!
「大松屋」さんのご好意で、バスを店前に停めさせて頂いたまま、一行は歩いて東松山駅へ。
どこもかしこもやきとり屋が立ち並び…なんて想像していたら、意外と普通の街並みでしたね。
ただ、駅までの道すがら、通りに構える「とくのや」さんもしかり、「三金」さんしかり
やきとり屋さんはすべて年季が入っていて、のれんや看板をみれば、そのお店の歴史や
地元の方々に愛されてきたことが伝わってきます。
一部だけしか覗けませんでしたけど、コの字カウンターのお店も多かった気がします。
「大松屋」さんしかり、やっぱりコの字カウンターには個人的に惹かれますね。
どこもカウンターの上には小さな壺が置いてあり、そのお店独自の辛味噌が用意してあります。
炭の種類や、焼き加減、串の打ち方などをぶらぶらと歩きながら話していると、
東松山駅の目の前にあってひときわ日本7大やきとりの看板が目立つ「ひびき」さんに
到着しました。
駅前の一等地にあり、駅利用客のテイクアウトも見込めるのか、
持ち帰りコーナーを正面に構え、串のほかにもオリジナル辛味噌と
ゆず味噌なんかも販売していて、多岐にわたって販売展開していることが分かります。
一番驚いたのは、お店の串はやきとりマシーンが焼いていたこと。
鶴岡では主婦の店の惣菜コーナーとかで見かける、あのマシーンです(笑
遠赤外線グリルに向かって串をグルグル回して均一に焼いていくという、
しかも、この焼き方のほうが冷めても肉が硬くならずに美味しく食べれるんだそうで…。
我々、やきとり業界人にしてみれば、良くも悪くも色んな意味で衝撃的でしたもんね。
均一な焼き加減のやきとりを一気に大量に焼くことができ、テイクアウトから店内販売までを
画一的に展開できるビジネスというものに、各店主が何を感じたのかは容易に想像できます。
残念ながらオーナーが不在でしたので、組合や全や連についてのお話は
聞けませんでしたが、店内あちらこちらでアピールしてある日本7大やきとりの
ポスターの鶴岡の場所を指差し、もっともっと世間に鶴岡のやきとり文化を
アピールしていこうと、何回も何回も乾杯したのでした。
店長さんに我々の素性を明かし「全や連についての資料かなにかありませんか?」
と聞くと、なんと全員に定価1200円のやきとり本をプレゼントしてくれたんです。
本当にありがとうございました。
東松山をここで後にし宿泊先の川越まで、またバスで移動します。
参加されたみなさんご高齢で40代の自分が一番若造ですから、もっともっと飲みましょう!
の気持ちを抑えて、みなさんの酒量とペースにに合わせます(笑
頂いた全や連監修のやきとり本を読んでみると、7大やきとりの街、北海道の美唄には
やきとり屋が16軒しかないそうで、やきとりではなく「もつ串」と呼ばれていて、
鶏のももから皮までのさまざまな部位が一本の串に刺さっているんだそうです。
室蘭は豚のバラにたまねぎを挟んでタレにつけてカラシで食べるスタイル。
久留米は牛串が主流で、今治は串にも刺さず鶏ももを網で豪快に焼き、
大皿に盛り付けて箸で食べるのがスタンダード。
ただ単に飲食店の数の大小ではなくて、その街の食文化や歴史にも関わりを持ちながら、
地域おこしや街の活性化に繋げていることが、しっかりと伝わってきました。
鶴岡にも、その土壌となるやきとりの文化は根付いています。
問題はそこから、みんなで何が出来るんだと、いうことなんだと思います。
いや、その前に、みんなで何かをやる気はあるのか?という意識の確認もあるでしょう。
鶴岡は、そこが一番のネックなのかもしれませんね。
そんなことを思いながら、高速を走るバスの窓から流れる車列のテールランプを眺め、
バスは宿泊先の川越市に到着したのでした。
つづく。