"北海道時代"カテゴリーの記事一覧
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毎度ありがとうございます!
とりとめてブログのネタになるような事もない日常が、淡々と過ぎて行っております。
そういえば、自営業の方はこの時期、確定申告の準備に追われます。
売り上げがたくさんあって、税理士にお願いしているような規模の
お店は別として、大体は店主が記入して提出しますよね。
自分が以前、函館でコンビニをやっていた頃も確定申告は
自分で書いて提出しておりました。
毎日の伝票や領収書、レジのレシートなども7年間の保管義務がありますんで、
もの凄い量のダンボールで倉庫の奥の奥に保管してたんです。
開業から5年経ったある日、税務調査をしたいとの連絡を受けまして、
その資料をすべて引っ張り出して提出しました。
三日間ほど帳簿を預けた後、「一箇所だけ不明な点がありますんで・・・。」と連絡が。
どうやら、コンビニ指定の業者から仕入れた際の「仕入れ割戻し」の項目が
仕入れ金額から差し引かれていなかったらしく、
5年分で25万円の追徴課税を払わなければならなくなったんです。
正直、これはキツかった。
悪質な脱税やごまかしではなく、本当に単純な記入ミスでした。
もし、開業一年目で教えてくれていたら、そのまま正しく申告できたくらい単純なミスだったんです。
時が流れ、函館を離れ鶴岡に戻ってきてすぐの年。
函館での事業所得を確定申告したら、どうやら消費税の計算が間違っていたようで、
年間5万円くらい多く収めてたようなんです。
7年間で、なんと35万円という大金を払い過ぎてたのに、税務署は教えてはくれないんですよ。
実は、還付金申請は過去1年間分のみしか請求できないんです。
収める追徴課税は5年間さかのぼるのに、戻す還付金の申請は1年間のみなんですね。
納得はいきませんでしたけど、今更言ってもあとの祭りってやつです。
今は、パソコンで管理してますんで、伝票や領収書の整理さえしておけば、
きちんと計算してプリントアウトできる環境になってます。
まぁ、10坪もないお店ですから、そんなに売り上げもないんですけど・・・(苦
今週は、「日曜日にどうしても。」と頼まれた貸切の宴会が入りまして2週間休みなしです。
しかも、そんなときに限って体調が悪いんですよね~。
けど、そこは何とか気合いで乗り切ります!!!
みなさんも、体調管理には十分お気をつけ下さい。
オッシャー!! -
毎度ありがとうございます!
カウンターのピンク電話も懐かしい!!
先日、懐かしい写真が出てきまして・・・。
大学3年の頃、バンドを組んでライブハウスで歌っている写真です。
函館では有名なライブハウスで、のちにはあの「GLAY」も
ここでブレイクしたという由緒あるステージなんですね。
高校時代は野球しかやってこなかったんで、
とにかくキャンパスライフを楽しもうと、
ギターも弾けないのに誘われるまま軽音楽部に入って歌ってた頃です。
当時は「イカ天」ブームで、ネコも杓子もバンド組んでた時代でしたもんね。
あの、某酒屋の店主もビジュアル系バンドを組んでメイクして髪の毛おっ立たせてたくらいですから。
自分も含めて、ある意味なんでもアリの恐ろしい時代だった気がする・・・。
自分達の場合は、適当に「コレ、いいな。」と思ったメジャーなバンドのコピーをやってた程度ですから、
さすがにメイクまではしませんでしたけど、分厚いラバーソール履いたりしてそれなりに楽しんでました。
まったくのド素人でしたから、PAだのMCだのエフェクターだのボウヤだのって
専門用語を言われても、なんのこっちゃまったくワカリマセ~ン状態でしたもんね(笑
高校時代にはまったく縁のなかったジャンルです。
そう言えば、大学時代はバイトもよくやりました。
危ないマスターに気に入られて、そのまんま怪しいスナックなんかでもバイトしてた事もありましたね。
あの頃は、焼酎なんて誰も飲まなかったし、焼酎をキープする時代が来るなんて思いもしなかった。
1989年ってことは当時21歳だから、これは大学4年の頃ですね。
バブル絶頂期の写真に写っているMENUボードには
「レミーマルタン20000円
ヘ ネ シ ー 20000円
オールドパー 18000円
X O 12000円」
って書いてあるけど、今になれば高いんだか安いんだかも、よく分からない。
たしか10円しか入らないダイヤル式でした。
今の子供達、ダイヤル式で電話かけれないんじゃないかな、きっと。
閉店時間が近づくと「メリージェーン」や「ラブイズオーバー」の曲が流れ、
フロアでは照明を落としてホステスとチークを踊るのがお決まりのパターンだったもんです。
こんな話、アラフォー世代以上のオッサンにしか分からないかもなぁ・・・。
この頃はホステスもみんな歌が上手かったですもんね。
高橋真梨子の「for you・・・」や鈴木聖美の「TAXI」なんかの聴かせる曲が上手い子は人気もあった。
あとはやっぱり、テレサ・テンは絶対にハズせなかったし。
あちらこちらでチップが飛び交い、給料よりチップが多いなんて当たり前の時代でしたもんね。
そう考えると、いろんな事をこの目で見てきたし、実際にやってきたんだなぁって、
改めて今までの人生を振り返ってセンチメンタルな気分に浸ってしまうわけです。
今は、毎日があっという間に過ぎていって、あまり写真も撮らないせいか
後から思い出せる思い出ってあまり残ってない気がするんですよね。
もちろん、記憶には残ってますけど、年のせいかだんだん思い出せない事も多くなってるんですよ。
そんな想いもあって、また今日もくだらない昔の話しをブログに書いてしまってるワケです。
お店の告知よりも、くだらない内容の方が圧倒的に多いブログですけど、
これからもお付き合いいただければ幸いです。
少しづつ春が近づいてます。
素敵な週末をお過ごし下さい。 -
毎度ありがとうございます!
さっき、野球関連の記事をネットで調べていたら、大学の後輩の訃報を知りました。
町立高校として初めて春のセンバツ甲子園に出場した「知内高校」の主将を務め、
その後、函館大学に進学し1年次から4番で活躍し、卒業後も地元函館にある
日本最古の社会人クラブチーム「函館太洋倶楽部(函館オーシャン)」の主将を務めた男です。
享年34歳。
若すぎるし早すぎます。
彼が大学生の頃に、自分がオーナーをしていたコンビ二でバイトを手伝ってもらった事もありましたし、
2年間、一緒に草野球チームでプレーした仲間でもありました。
その素晴らしい野球センスは、今でもはっきりと脳裏に焼きついてますし、
あの明るい性格はまさにキャプテン向きの性格だったと思います。
今年6月に、朝野球の試合中に心臓の痛みを訴えベンチで横になって休んでいた際に心肺が停止し、
救急搬送するも蘇生ならず、そのまま帰らぬ人になったんだそうです。
まさに、ユニホームを着たまま、グランドからあの世に逝ってしまった野球小僧です(涙
彼の人生の中で自分と関わった時間は、ほんの僅かだったと思うんですけど、
函館を離れた自分の中では「あいつら元気かな?」と思い出す時には、必ず思い浮かぶ顔でした。
だから、彼が社会人になっても地元に残り「函館オーシャン」で活躍しているニュースは、
遠く離れた自分にとっても、とても嬉しく元気をもらえる話題だったんですね。
あいつは天国でも野球やってるんだろうな。
ショウゴのニコニコした笑顔を一生忘れないでしょう。
駆けつけれなくてゴメンな。ショウゴ。
心よりご冥福をお祈りいたします。合掌。
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毎度ありがとうございます!
その翌日、宮城県警から詐欺容疑で追っているハシモトとの契約時に受け取った
登記簿謄本と免許証コピーを捜査資料として提出して欲しいと電話がありました。
が、完全に人間不信になってたもんで、その電話をかけてきた刑事のことさえも
「本物の刑事か?誰かが成りすましてんじゃねーか。」
と勘ぐるくらいでしたからね。
そして・・・、警察への捜査協力やら報告書の提出やらで、あっという間に二週間が過ぎたある日、
地元新聞に小さな記事が載りました。
「詐欺容疑の女を逮捕。宮城県警は詐欺、出資法違反、公文書偽造などの容疑で、
住所不定、自称橋下両子を逮捕した。調べによると、この橋下と名乗る女は、
複数の男女に仙台市内で新規パチスロ店開業の架空の投資話しを持ちかけ、
出資金の名目で資金を集めていたという。その後、出資者からの返済に
応じなかったため、被害者が警察に相談し事件が発覚していた。
この女は資金を集める際に、有限会社橋下商事なる架空の会社の登記簿謄本も
偽造しており、その経緯についても調べを進めている。
なお、女は自身の本名については黙秘を続けているという。」
結局、あの女は一体誰だったんだろう。
なぜ、頑なに本名を隠し続けてるんだろう。
20年近く経った今でも、たまに思い出すことがあります。
騙されたことよりも、ヤ〇ザに捕まって物騒な事にならなくて
良かったという思いのほうが、強かったですよね。やっぱり。
その後、また毎日が慌ただしく過ぎ去っていき、あの女、いやハシモトリョウコに
どんな刑罰が下ったのか、事件の真相を聞かされる事もないまま、その半年後、
自分もサラリーマン生活にピリオドを打って仙台を離れたんです。
そして時は流れて、世は裁判員制度の時代になった。
刑事事件の公判というものを、TVドラマの中でしか見たことがない我々一般人が、
刑事被告人を裁く時代になってしまったんです。
みなさんも、いつサスペンス劇場のような事件に巻き込まれてもおかしくないんです。
それだけ、日常生活が犯罪や事件と隣接している怖さを認識しなくてはならないと思うんですね。
ひとつの事件には、幾重もの人間関係が存在し複雑に絡み合う。
単純に、物事の良し悪しだけでは計り知れない背景や環境や感情やタイミングが、
必ずそこには存在するわけです。
自分は、個人的には「裁判員制度」には反対です。
でも、反対の意見だからこそ、やってみたいという思いも強くあります。
机上論、感情論も大いに結構ですけど、やはりその中身に飛び込んでみない事には、
物事の本質にはたどり着けないと思うんですよ。
いわゆる「言うが易し。」では、人は裁けない。
あなたには、自称「ハシモトリョウコ」を裁けますか・・・?
こ~の~街は~ 戦場~だから~ 男はみんな~ 傷を負った戦士~♪
・・・完。
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長編、完読ありがとうございました。
秋の夜長の読み物としては、最後は重くまとめてしまいましたが(汗
「今日も頑張りましょう!」
「気合い入れましょう!」
だけじゃなく、たまには、こんな感じもアリかなと・・・。
さて、煮込みに火をかけて、日常に戻るとしますか。 -
毎度ありがとうございます!
少し話しを整理すると・・・。
当時はまだ携帯電話は自由化になっておらず、
「docomo」ではなく「NTT移動体通信網」だった頃なんです。
あの頃、携帯電話を持つには
保証金:10万円
新規加入料:45800円
基本料金:月16000円
通話料:10円6,8秒
という大金が必要で、誰でも持てたモノではなかったんですよ。
だからこそ、我が社のようなファイナンス会社が資金をつぎ込み、
携帯電話を大量に新規加入し月割りでリース・レンタルするという事業は景気が良かった。
プリペイドカード式携帯なんて、まだこの世に無かった時代ですから、
選挙・イベント・工事現場・旅行会社・運送会社・病院・・etc、ニーズは無限にあったんです。
ただ、1台返却になる度に携帯電話(端末)を返却し、
名義人が通話料金を精算してからでないと利用休止できませんでしたから、
その端末が紛失ともなれば、保証金は戻らない、紛失届けは出さないといけない、
なによりNTT移動体からの評価が下がるという、最大のリスクは避けたかったわけです。
電話加入権の保有数はNTTに次ぐ第二位で、代理店ではなく特約店という重責も担ってましたし、
当時これからまだまだ発展成長するであろう携帯市場に参入していくためには、
金では解決できない、信頼と実績を積むことが急務だった背景もそこにはありました。
「通話料未納、端末未回収だけは絶対にイカン。」が本社からの至上命令でしたから。
そのあたりの社内事情を、元支店長たちに聞いていたハシモトに逆手に取られた。
あの日ホテルのロビーで、ボディガードに見つかり追い込まれたハシモトは
「まとまったお金を用意するまで、この携帯使ってていいわよ。いくら使っても大丈夫だから。」
と言ってその場をしのいだんだそうです。
ヤ〇ザも自分達の名前が表に出ることなく、あの当時、無制限に携帯が使えると言うのは、
いろんな使い道があって、ある意味おいしい取引だったともいえるわけです。
そんな状況にあったのに「あれ、ウチの旦那様なの。」じゃねーよ、クッソー。
話しを応接間に戻すと・・・。
「たっぷりと使わせてもらったが、通話料はもちろん払わんぞ。
契約したハシモトから貰えばいい。」
「そうですね。まぁ料金的なことは、全部こちらで処理しますんで。」
「だが、詐欺で警察が動いてるとなると話は別じゃ。
その詐欺と我々は一切関係がないわけだし
むしろ、勝手に住所を使ったケジメをつけさせないと、しめしがつかん。」
「・・・。」
「このまま、この携帯を捨ててもよかったんだが、こっちとしてもハシモトの持ってる携帯まで
止められても困るし、こんなもん持ってて変に警察から勘ぐられるのも困る。
だったら、あんたのとこにコレ返却して恩を売っておいたほうがいい。」
「・・・。」
「なんか連絡があったら、警察より先に教えてくれや。頼むで、な。」
「・・・。」
それだったら、さっき電話ありましたよ、と言いかけてやめた。
確かに携帯は持ってきてくれたが、今度はこの人たちの話がどこまで本当なのか。
この人たちに、ハシモトが捕まったらどうなるんだろ、とか考えたら背中に冷たいものが走ったんです。
・・・つづけても、いいですか? -
毎度ありがとうございます!
「でも、待ってください。ウチでは登記簿謄本も身分証明書のコピーももらってます。
怪しいところはなかったハズですよ。登記官の印もちゃんとあったし。」
「そんなもんは、すべて偽造じゃよ。金さえ出せばそんなモンすぐ出来るからな。甘いのう。」
「・・・そうですか。」
「あいつはここに来店して契約したわけじゃないだろう。
逆に、お宅の営業マンが橋下商事に出向いて契約した訳でもないだろうが。
ハシモトにホテルを指定されて、そこで契約書を交わしたんだろうからな。」
「・・・。」
「実は、この登記簿に記載されている住所も免許証コピーの住所も、
全部ウチの事務所の住所を勝手に使われているんじゃ。
詐欺の道具としてウチの住所を使われたんじゃ、こっちも黙ってはいられない。」
「・・・。ちょっと、失礼します。」
さっきもらった名刺を持って顧客情報と照合すると、確かに住所が同じになってるんです。
言われてみれば、契約書の不備を修正する事だけに焦っていたのは事実。
かといって、これ以上この案件に首を突っ込んでしまっていいのだろうか。
相手の用件は、一体なんなんだ。
しばしの間、顧客管理画面を見つめたまま頭を整理しようとしてた、まさにその時。
「支社長。電話、2番です。」
「はい。誰から?」
「ハ・シ・モ・ト・から。」
「!!!」
「はい。電話、代わりました。」
「ちょっと。今、あんたのトコにヤ〇ザ来てるでしょ。」
「ハシモトさん!どういう事ですか。今ドコにいるんです?」
「あんたの会社を見張れるところよ。早くあいつら追い返しなさいよ。」
「ちょっと待ってくださいよ。キチンと説明してくださいよ。」
「いいから!何も知らないって言って早く追い返しなさい!
このまま、ずっとあんたのトコ見張ってるからね。ガチャン!」
「ツーツーツー・・・。」
しかし、このまま応接間もあまり待たせるわけにも行かず・・・。
「なるほど。今、確認しましたらご忠告通り、住所は同じようですね。で、ご用件は一体・・・。」
「お宅でリースしている携帯電話のうち、今ハシモトが持っている携帯を止めないでもらいたい。
こっちも今のところ、唯一連絡が取れる可能性がある番号やからね。
今は、警察も探してる状況だから、こっちは警察より先に捕まえて落とし前をつけさせたい。」
「・・・。」
「そのうち警察も来ると思うが、警察より先にウチに連絡をもらいたいんじゃ。」
「・・・。」
「その代わり、ホレ。」
ボディガードのかばんの中からは、ウチがハシモトにリースしていた5台の携帯電話のうちの
3台が出てきたんです。
なんで?
ますます謎は深まるばかり・・・。
・・・つづく。