『笑顔の中に美味さあり。』

やきとん専門店「やき処やんちゃ」店主ブログ

虚しきステカン(前編)
毎度ありがとうございます!

もの凄く忙しい金曜日でしたが、なんとか無事に終了して、ようやくさっき帰宅し只今の時刻1:30です。

明日は、朝から知人宅に息子の自転車を貰いに出かけたり、酒田まで日本酒を仕入れに行ったりと、
予定が目白押しなもんで、この時間からすでに煮込みを作りはじめております。
今日は、何時に寝れるかなぁ。。。


そんな夜は、またもや昔話しでも書きますか。

これは、函館でファイナンス会社の支店長をしていた頃の話しです。
表向きは固定電話や携帯電話のレンタル事業を行なっていたわけですけど、
顧客から問い合わせ第一位の媒体は、電柱に縛りつける「捨て看板(通称ステカン)」でした。

ステカンは完全に軽犯罪法違反なんですけど、体育会系の社風の中ではそのステカンを撒くことこそが、
電話を鳴らす最大の営業努力である、という意識が強かったんです。

ですが、その看板すべてを社員自らが深夜にゲリラ的に電柱に縛り付けていくために、
想像以上にハードであることや、数日後に警察からの撤去命令なんかくるものなら、
いろいろと面倒なことになりますから、どの支店でも躊躇する広告費の使い方だったんですよ。

ある日のこと、道内の各支店が新規獲得に苦労している中、我が函館支店はステカン作戦を強行し、
見事なまでの新規契約の獲得に成功したんです。
が、その見返りに軽犯罪法違反になりますので、警察に呼び出されて、こっぴどく叱られた後に
「二度とステカンは撒きません。」という誓約書を書かされたりするんですね。

d5c4f051.jpegそれでも、その翌月もまたステカン200本を北海道支社に注文し、
支店長会議でも他の支店長から驚愕の眼差しで見られていることは、
当然意識していました。

会議の中で、タウンページ広告やポケットティッシュ、
電車の中吊り広告を注文する支店長が多い中で、

「ウチは、来月もステカン200本でお願いします!」

なんて違法もかえりみずにガンガンステカンで攻めるその営業姿勢は、
社内でも「武闘派軍団」のイメージが自然と出来上がってしまったようで、支社長からも
「お前ら、少しは函館を見習わんかい!」などとお褒めのお言葉を頂くほどだったんですね。

ただ、警察から誓約書まで書かされて、さすがにまたすぐにという訳にもいきませんから、
一応の秘策は自分の中にあったんです。
あっと驚くウルトラCが。

それは、ある年の11月の話しでした。

・・・つづく。

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