『笑顔の中に美味さあり。』

やきとん専門店「やき処やんちゃ」店主ブログ

事故発生
毎度ありがとうございます!

先日の金曜日のこと。
店でひとり黙々と仕込みをしていたら・・・
ビビーっ!というクラクションが鳴った瞬間、ドガーン!と車がぶつかった音が。

一発で事故ったとわかるその音に店から出てみると、なんとお隣んちのお母さん(推定70歳)の車が
隣の駐車場のブロック塀に激突してボンネットがVの字にひん曲がり、中でお母さんが腹を押さえて
苦しそうにしているのが見えたんです。

そしてその隣には、これまたベコベコに凹んだライトバンが停まっていて、おじさんが「大丈夫?」
などとお母さんに声をかけているところでした。

一発でこれは車両同士の追突事故だと思って、まずはお母さんに声をかけます。
意識もあるし会話も出来るので「救急車呼ぼうか?」と聞くと「大丈夫。」と答えます。

おじさんのベコベコの車も道路を塞いでいたので、とりあえず隣の駐車場に移動してもらいます。

救急車が必要ないのであれば、警察に連絡しなければなりません。
「今から警察に連絡するから。」と言うと、おじさんは必死に「オレは何も関係ない!」と言い、
「この車が駐車場から一時停止せずに出てきたからクラクション鳴らしただけだ!」と主張します。

車同士の事故の場合、大体はそうやって自分は悪くないと自己主張するものです。

「そういうことは今から警察が来るから、現場検証のときに警察に言って!」と告げて、
店の電話から110番に「車両同士の事故の通報です。場所は鶴岡市本町・・・」と連絡します。

そうこうしている間に、車から降りてきたお母さんに怪我がないかを改めて確認しながら、
警察が来るのを3人で店先で待ちます。

「しかし、どうやったらこんなふうにぶつかるの?おじさんの車は左に行こうとしてたの?」
「そうだよ。そしたらこの車が駐車場からフワーッと出てきたからクラクション鳴らしたの!」
「なるほどね。でもどうやってお母さんの車とぶつかったの?」
「ぶつかってないんだよ!おれはクラクション鳴らしただけ。」
「へっ?ぶつかってないの?」
「ぶつかってないよ!」
「だっておじさんの車もベッコリ凹んじゃってんじゃん。」
「あれはおれが2年前にぶつけて、直さずにそのままにしてるの。」
「うそー!」

で、改めてお母さんに事情を聞いてみると、クラクションを鳴らされて止まろうと思ったら、
ブレーキとアクセルを踏み間違えて、一気に加速してブロック塀に激突したといいます。

「あれ、そうなの?だったら車両事故じゃなくて自損事故なんじゃん!」
「だからおれは関係ないって最初から言っただろ。」
「ありゃー、おじさんゴメンよ。もう警察に電話しちゃったよ。」
「ま、別にいいけどよ。」

完全な勘違いでした(笑
それもこれも、おじさんの車が見事にいっちゃってるんだもの。

警察が来るまでに、お母さんも冷静さを取り戻し「頭にくることがあってボーっとしてた。」と言います。
「なんか考えごとしてたの?」
「うん。北海道にいる親戚がこんな時期に来るって言うからコロナのうちはダメって言ったの。」
「うんうん。そうだろうね。北海道もコロナ多いから、まだダメだよね。」
「そしたら、昨日実家のほうに来たんだよ。」
「うそー!来たの?北海道から。」
「そうなのよ。それで頭にきちゃって考えごとしてたの。」

おいおい、お母さん!そっちのほうがやばいでしょうよ(焦
マスク、マスク!

こんなところで濃厚接触してる場合じゃないんで「あとは警察に事情説明してね。」と告げて、
巻き添えにしてしまったおじさんとお母さんを外に残して仕込みに戻ることにしました(笑

よくよく聞くと、実家に来た親戚とはまだ会っていないそうでセーフでしたけどね。

無事に現場検証も終わり、お母さんは念のため病院でCT検査してもらったそうです。
怪我なく無事でなによりでした。

そして、我が家のおばあちゃんにもその出来事を伝えて、免許返納を促しました。
自損事故ならまだ救いようがあるけれど、これで子どもでも巻き込んでいたら、
東京での事故のように親子を巻き込んでいたらと思うと他人事ではありません。

ブレーキとアクセルの踏み間違い。
自分自身のすぐそばで起こりうる、身近で巻き込まれやすい危険な事故です。

くれぐれも安全運転でお願いします。
おじさん、ごめんね。









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