『笑顔の中に美味さあり。』

やきとん専門店「やき処やんちゃ」店主ブログ

静かなる優勝
毎度ありがとうございます!

コロナ渦による影響で、山形県独自開催となった「山形県高校野球大会2020」。
鶴岡東が見事昨年に続き二連覇の優勝で締めくくってくれました。

昨年秋の東北大会決勝で仙台育英に負けた以外は、県内では無敗を誇る最強チームです。
無駄だと分かっていても、それでもあえて口にしてしまうのは、通常開催の甲子園で
彼らの強さを見せつけて欲しかったなぁという想いです。

昨年の夏は、一回戦は好投手香川を擁する高松商を撃破し、二回戦にはセンバツ準優勝の習志野を
二打席連続ホームランなどで撃破し、三回戦は関東一と延長11回の激闘の末に惜しくも敗退。

あの甲子園での激闘はベスト16という結果以上に、我々の心の中に高校野球の持つ素晴らしさや、
楽しさや負けた悔しさや、そして何よりも地元のチームの甲子園での躍進が、こんなにも鶴岡市民や
山形県民に感動を与えていたことに、あらためて高校野球の持つチカラを実感した夏はありません。

今年は、試合観戦を許されたのは保護者と学校関係者だけです。
メガホンを叩いたりブラスバンドと一緒に盛り上がったりすることなく、粛々とそれはまるで
映画でも観ているかのように、静かにただただ目の前で行われている試合を「観る」というよりも
「見ている」という不思議な感覚のスタンド観戦でした。

勝って当たり前、優勝しなくても甲子園で試合はできる、そんな状況の中で始まった独自大会。

ここまで多くの方々の努力と尽力によって、ユニホームに袖を通すことなく終わるはずの3年生が
グラウンドを駆け回る姿を見ることができました。

そしてさらに来週には東北大会が開催されることになり、一回戦は青森代表青森山田と対戦します。
まだまだ鶴岡東の戦いは終わりません。

まさに記録よりも記憶に残るチームとして、球史に名を刻むチームであることに違いないでしょう。

保護者会で祝勝会も開催できず、OB会としても祝勝会を開くこともできず、彼らの成し遂げた
新チーム結成から県内無敗、夏二連覇という快挙からは想像できないほど、静かで盛り上がりのない
優勝の夜でした。

東北大会、そして交流大会が行われる甲子園には、我が家は行きません。
行きたくても、行けません。

大人ですから、今の状況の中で県外や関西に行くことの足し算引き算くらいは計算できます。
息子はスタンドからの応援ですけど、2年連続の甲子園から見える景色を目に焼き付けて
今度は3年生引退後の自分自身のエネルギーとして何かを吸収してきて欲しいと思っています。

無事に独自開催が終ってみて、やっぱり高校野球はプレーヤーだけでなく、控え部員、保護者、
OB、高校野球ファン・・・みんなの盛り上がりが一体となってこそ、初めてあの感動が生まれる
ものだと痛感させられました。

優勝の瞬間もマウンドで喜びを爆発させることもなく、まさに「静かなる優勝」でしたね。

さて今週もまた始まりました。
全国的にコロナ感染者がもの凄い勢いで増えています。

我々飲食業者にとって、この先どんな未来が待っているのでしょうか。

手洗い、マスク、除菌、そして県外への移動自粛・・・
粛々とできることをやる「静かなる戦い」で応戦するしかありません。

今週も頑張っていくだけです。









コメント

1. ドラマみたいな年

コロナで、何だか海外ドラマのパニック大作みたいな年になってしまいました。
うちの先生も、本当なら昨日はオリンピックを観に行っているはずでしたが、コロナシフトで仕事です。

スポーツも細々と問題が出てきて荒れ気味だし。
8月に入ってようやく夏らしくなってきましたが、またコロナ。
酒場も時短したり、夏休みに入ったりするところが多くなってきました。
高校野球もガッツリないのでテレビもつけないし、ミンミンゼミの鳴き声だけが虚しく響いています。

福鮨飲み、羨ましいです!

2. >しんさん

後輩と二人で静かに福鮨で乾杯でした。

重症者こそ少ないとはいえ、全国的なコロナ感染数は
脅威以外の何ものでもありません。

また、あの自粛生活を送らなければならないのか・・・
そんな予感と覚悟が芽生えはじめています。

成田に住む娘夫婦も、この夏は帰省を断念しました。

なんだか虚しい夏ですね。
でもいつの日かまた福鮨のカウンターで一杯やれる日が
絶対に来ますから、お互いにその日まで頑張りましょうね!!
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