『笑顔の中に美味さあり。』

やきとん専門店「やき処やんちゃ」店主ブログ

9回だからこそ
毎度ありがとうございます!

昨日のWBC準決勝、日本vsメキシコの試合はしびれましたね~。
改めて野球の面白さと難しさ、9イニング中での試合の流れというか終盤のドラマを
本当に痛感させられるいい試合でした。

佐々木の投球も良かったし、吉田の同点ホームランにもテレビの前で声が出ましたもんね。
村上のサヨナラヒットも、ここまで打てなかった村上が打ったからこそ心を揺さぶられる感動が
そこにはあったわけです。

日本の野球の歴史にはセオリーがあると言われてきました。
「ノーアウトのランナーは送りバントをしてでも送った方が1点が入りやすい。」
誰もがそんなセオリーを聞いたことがあると思います。

ただ、今やそんなセオリーも数字として検証してみると、送りバントをさせても
そのまま強行で打たせてもほぼ得点確率は同じというデータは高校野球でも当たり前になっています。

自分が監督の立場ならメキシコ戦の9回の裏、1点ビハインドで負けている状況での無死2塁1塁で
結果の出ていない村上に回ったのなら迷わず送りバントのサインを出しています。
ダブルプレーだけは避けたいのと、一死3塁2塁ならタッチアップでも同点になるわけですから。
送って一死3塁2塁になったところで、サヨナラとなる2塁ランナーを周東に交代でしょうね。

プロのプライドや役割というものを一切考慮しなくていいならという、ど素人の戯言ですよ。
結果的にあの場面だけを切り取れば、栗山監督の覚悟と村上の気迫が勝ったということでしょう。

しかし、野球は9イニングだからこそドラマが生まれると思いませんか。
野球ならではの8回9回の終盤の攻防は、波(ウェーブ)というか感動のドラマがあることを
野球をやったことがある人なら誰でも経験しているはずです。

今年からJABA(社会人硬式野球)も大会によって7イニング制を導入することになりましたけど、
それって野球の面白さを半減させるような気がするのは自分だけでしょうかね。

ゴルフで例えるならば、15番でホールアウトするようなものじゃないですか。
最後の締めくくりの「上がり3ホール」とはよく言いますが、野球の8回9回が無くなったら
奇跡のバックホームとか、サヨナラ押し出しとか、8点差の大逆転とかのドラマは、
今後は生まれにくいと思うんですよね。

もちろん、成長途中の小・中学生の大会や高齢のマスターズの7イニング制は賛成ですけど、
高校生以上の野球は基本9イニングでやった方がいいと思うんです。

時間短縮・スピードアップが目的なら、ソフトボールのように離塁(リード)禁止にすればいい。
そうすれば必然的に牽制球はなくなるし、曖昧なボーク判定もなくなるわけですから。

結果的に盗塁もなくなるでしょうけど、攻撃のバリエーションが限られてくるからこそ、
しっかりと「打つ」ということに集中できるし、点差の開かない白熱したゲームが多くなるでしょう。

高いレベルの試合になればなるほど、結果的に1個も盗塁しなかった(できなかった)ゲームと
いうものが結構多かったりするんですよね。
盗塁そのものが試合結果に与える影響も当然ありますけど、リードを禁止するルールだけで
リスク覚悟で盗塁してもいいし、キャッチングミスを見逃さずに盗塁してもいいんですよ。

硬式野球を7イニングにするよりも、こっちの方がよくないですかね。
そのうちに大学野球、そしていずれは高校野球も7イニング制になってしまったら、
野球の持つ醍醐味というか9回までのドラマというかストーリーが半減するような気がします。

などとブログを書いているうちに、今永が打たれてるし。
今日はここでやめましょうか(笑
ちょっとWBCに集中します。

このテーマでは、またいつか書いてみたいと思っています。
ではまた。




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