『笑顔の中に美味さあり。』

やきとん専門店「やき処やんちゃ」店主ブログ

同じ景色でも
毎度ありがとうございます!

息子の高校野球が終わり、比較的に時間に余裕のある生活になりました。

朝は4時半で起きる必要なし!(笑
夏休みが明ければ、また弁当を持たせることにはなりますが大したことではありません。

進路についても、じっくりと話し合う時間を取って息子本人の考え方や希望を聞いたうえで、
後押ししてあげようと思っています。

子どもの将来を考え、安定的な仕事でボーナスも貰えて転勤もなく・・・
なんて条件ならば地方公務員しかないでしょう。
公務員になるだけの学力があるならそれでもいいのかもしれませんけどね。

子よりも先に生きてきた親は、時に自分の歩んできた道を振り返って損得勘定を交えながら
「子の未来を想って」助言やアドバイスするのはどこの親もみな同じなのかもしれません。

ただ、親が思い描く子どもの幸せと、子ども本人が感じる幸せとは異なることが多いのも
残念ながら今を生きる現代社会ではよくある話です。

子どもには子どもの人生があるということ。

鶴岡東に入学させるときに、たくさんの方々から頑張れ!と激励を受けたのと同時に、
「私立じゃ試合に出れないかもよ。」「3年間補欠で終わるくらいなら県立の高校で…」とか
心配の言葉もたくさん頂戴していました。

実際にその通りの結果にはなってしまったわけだけれど、親の自分がいま振り返って出す答えと
息子本人が出す答えとは必ずしもイコールになる必要はないんですよね。

息子は「3年間キツくて辛いことばかりだったけど、オレは東に行って良かったよ。」と、
自分の目を見てはっきりと言い切りました。

ならば、それがすべてだということです。

人生は「選択」の繰り返しです。
今も必ず何かと何かの選択を繰り返しながらこの一舜、今日一日を生き抜き、
その積み重ねがその人の人生になっているわけです。

選ばなかったもう一つの道を嫉んで「たられば」で後悔しながら生きるよりも、
歩んできた道で、それを選んできた自分を肯定しながら生きていければいいと思うんですね。

あの学校に行けばよかった・・・
あの会社に入ればよかった・・・
あの人と結婚すればよかった・・・
あの時、子どもにあーすればよかった・・・
あの時に戻ったら絶対にこうはさせなかった・・・

子どもは親のモルモットではないということなんですよ。

みつをの書は、読み手側の感情ひとつで読み取り方が全く違ってくるのも特徴的ですが、
その敬愛する相田みつをの書に「育てたように子は育つ」という言葉があります。

みつをが何を言いたいのかということよりも、今の自分の素直な想いをその言葉になぞらえば
「育てた以上に子は育つ」という感覚でしょうか。

子どもの持つ可能性や、子どもの出す答えをすべてコントロールするのではなく、
少しだけ手を差し伸べたり、上手に助言しながらその先にある子どもの未来を楽しみに
親としての自分の人生も充実していけるのならば、それが一番の幸せなのかもしれません。

息子と二人でアイスを食いながら「お前はどうしたいのよ?」「オレはこうしたいんだけどさ。」
そんな会話も男同士でしか話せない雰囲気の中でまた楽しいんですよね。

短い短い学生として最後の夏休みです。
今までできなかった分、思う存分楽しめばいい。
あの夏の自分もそうでしたから。

自分もこの夏休み、なかなか出来なかった家族の時間を楽しもうと思います。

今日は7月最後の営業です。
カウンターは空いていますので、お気軽にお越しくださいませ。


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