"地方にて"カテゴリーの記事一覧
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毎度ありがとうございます!
「焼鳥小柳」を出ても、まだ外は明るい午後6時過ぎの山形市。
事前調査では祝日休みという「おでん ふくろ」にダメ元で電話してみると、
なんと「今日は特別に営業しております。」ということで、すぐに直行することにしたんです。
三代にわたって80年以上続いているという老舗の、
鍋前のカウンター特等席に座らせてもらいました。
入り口に大きな「ふくろう(不苦労)」の木彫りがあったんで、
店名の「ふくろ」はそこからなのかなと思って女将さんに尋ねたところ、
「まったぐ関係ないんだけっどもよ・・・」となんとも暖かい山形弁で
教えてくれたんです。
ふくろうじゃなかったら、おでんダネのふくろ(巾着)かと思いきや、「堪忍袋」からきてるんだそうです。
初代が、「飲食店にはいろんなお客様が来るから、嫌なお客様にも我慢して愛想よくしろ。」という
戒めも込めて、そこから店名が「ふくろ」になったんだと教えていただきました。
失礼を承知でお歳を聞くと「83になります。ホホホ~」と優しく笑うその姿に、
思わず自分のおふくろの姿とダブって見えてしまって、
今ではもう食べることが出来ないおふくろの味を思い出して
ひとりカウンターで哀愁に浸ってしまってました。
きっと、熱燗のせいかなぁ・・・。
このままおでんをつまんで、ここで終わってもいいかなぁなんて一瞬アタマをよぎりましたけど、
お隣に座っていたご常連の「かけめし、たまごで。」の注文に、一発で目が覚めました(笑
この「かけめし」、ご飯におでんのだし汁とお好きなネタ一品入れて食べるんだそうで、
常連のみなさんは〆の一杯に必ず食べていくという逸品なんだそうです。
さすがに〆には早すぎる時間でしたんで、お隣の「かけめし、たまご」をしっかりと目に焼きつけ、
ここでお会計することにしました。
なんとも暖かく、のんびりと落ち着くお店でしたね~。
いつの日か、また女将さんに会いに行きたいと思います。
それまで、お元気でいてくださいね、女将さん。
フーッと大きく息を吐き出しながらコートの襟を立て、また夜の七日町に吸い込まれていきました。
まだまだ、気力と記憶が残っていれば・・・つづく。
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毎度ありがとうございます!
先日の20日の祝日に、山形市に遠征してきましたんで、その報告を。
事前にサッポロさんに、やきとりで人気のお店で“豚足”料理でも有名だという
七日町にある「焼鳥 小柳(こやぎ)」を予約しておいてもらってたんですよね。
開店の5時を直撃したにもかかわらず、30分ほどで店内の20席がすべて満席です。
まさに噂どおりの繁盛ぶりに、こちらも気合いを入れて乾杯しました(笑
看板には焼鳥とありますが、メニューを見ると鳥豚混同店です。
それでも、串メニューも厳選しているせいか無駄に多いわけではなく、
鳥でも豚でもどれも間違いなく旨い串が出てきます。
ネタも大ぶりで一串一串がジューシーかつ食べ応えがあって、
一軒目で早くもお腹一杯になりそうな勢いなんですよ(笑
サイドメニューも数は少ないですけど、きちんと仕事がしてあって「親鳥チャーシュー」も旨いです。
で、お腹が一杯になる前に、お目当ての「小柳特製豚足」を注文。
塩ベースの透明なスープの中に、レンゲでほぐれるほど柔らかく煮込まれた豚足が半身入ってます。
水餃子のような感じといえば、イメージが伝わりやすいかもしれませんね。
そして、この豚足、激ウマです。
圧力鍋を使わずにここまで柔らかく煮込むには、
相当の時間がかかるとマスターがおっしゃってました。
もう一つまみ、塩が多かったら喉が渇くでしょうし、
もう一つまみ、塩が少なかったら物足りないスープになるところです。
本当に、いい仕事してます。
先に言っておきますが、今回の山形酒場巡りの中で一番美味しかったのが、この「豚足」でした。
その衝撃に、帰ってきてすぐに豚足を大量に買い込んだくらいですもんね(笑
その間にも、フリーのお客様が次から次と顔を出して「ごめんね~。」と断られてました。
そうなると、同じ商売人として少しでも回転率を上げようと、自分たちはここで会計することに。
約1時間の滞在でしたけど、間違いなく名店です。
心地よい春の夕暮れのなか次なるお店、おでんの名店「ふくろ」を目指して歩き始めました。
時計の針は、まだ6時をちょっと回ったところ・・・。
まだまだ山形の夜は長いです。
・・・つづく。 -
毎度ありがとうございます!
楽しい時間はあっという間に過ぎて、「馬肉食堂さくら」にもお客様が続々とご来店し、
巨漢の二人は、ここらで席を空けるべく次なるお店へ。
そう、二年半ぶりの「ちょい呑み処 おかやん」へ向います。
立ち飲みのお店ですけど、日本酒が豊富で、しかも新鮮で盛りのいい刺身や冬季限定のおでん、
どれをとっても美味しいものばかりを提供している尊敬すべきお店です。
小さなお店ですので、お客様同士の協力が不可欠で、お互いの注文の品をリレーで運んだり、
美味しそうな肴をちょいとおすそ分けしてもらったり、自然とお隣のお客様とも仲良くなります。
このお店の雰囲気、最高に好きです!
偶然にも中野の一軒目「ぢどり屋」でも遭遇していたという、
しんさんのご友人「ころなさん」と「どん♪さん」とも合流し、
それは楽しく、楽しく楽しーく、飲ませて頂きました。
以前、来店した際には食べずに後悔した「ミンク鯨の刺身」を注文し、
お隣のどん♪さんからは「白子のおでん」、ころなさんからは「まぐろ刺し」
を、おすそ分けしてもらいました。
前日の酒が残っていたせいか、実はここまで日本酒を一滴も飲んでいなかったんですけど、
さすがにこの肴を前にして燗酒を飲まないわけにはいきませんよね。
かぁ~、五臓六腑に染み渡るとは、まさにこのことですよ。
外の寒さとは裏腹に、じわーっと身体の中からあったまります。
テンション上がりすぎて、日本酒どのくらい飲んだんだっけ?
気が付けば、目の前のしんさんが立ったまま寝てるじゃないですか(笑
「あーこりゃ、きてるなぁ」なんて眺めていたら、突然、「ガタン!!」とお隣に倒れかかって・・・。
考えてみりゃ、昼から一杯ひっかけているわけですから、お疲れもあったことでしょうし、
キリのいいところでここらでお開きにすることにしました。
中野から上野方面に向う電車の中で、ふと時計を見ると、時間はまだ8時ちょうど。
サウナにでも泊まるつもりで上野方面に向っていたものの、どうせなら新小岩にいる
大学時代の同期ヒラポンのマンションにもう一泊させてもらう事にしたんです。
メールしたら、快く「いいよ。もう一泊してけよ。」と言ってくれたんで、
結果的に宿代は二日間とも0円という、なんとも恵まれた出張になりました。
最終日は、二日目の逆コースで秋葉原から上野まで歩いて散策し、
お土産を物色しながら、ひとり気ままにブラブラして過ごしました。
証券マン時代によく通っていた思い出のお店「たる松」で、
秋田の高清水と天麩羅で昼食をとり、3時18分のMAXときで
上越新幹線と特急いなほを乗り継いで帰ってきました。
自分でも呆れるくらい、三日間よく食べて、よく飲んできました。
二日連チャンで泊めてくれたヒラポンをはじめ、道先案内人を務めてくれたしんさん、
行く先々で親切に接してくれたお店のマスター方、スタッフのみなさん、偶然居合わせたお客様方、
本当にたくさんの方々にお世話になりました。
この場をお借りして、心より厚く御礼申し上げます。
みなさんのおかげで、大変有意義な時間を過ごす事が出来ましたし、
これからの「やんちゃ」発展のためのヒントも、たくさん吸収する事が出来たように思います。
来年も、必ずや「東京出張」いたします(笑
お世話になった方々とのご縁を大切に、また次の機会に再会できる日を楽しみにしております。
今回の出張を自分の中だけに留めておくことよりも、実際に歩いたままの東京酒場巡りを書くことで、
今回お邪魔したそれぞれのお店に、少しでも興味を持っていただけたのならば幸いです。
どのお店も、本当にいいお店ばかりでした。
どのお店も、自信をもってお勧めいたします!
さーて、来年は、築地か横浜か厚木に行こうかな。。。
それか、また新小岩のふかふかのソファーっていうのも、いいかも(笑
長文お付き合いありがとうございました。
ちなみに、戻ってきてからのここ一週間、一滴もお酒を飲んでいません!当たり前か。
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毎度ありがとうございます!
上野アメ横からガード下沿いに御徒町を抜け、歩いて秋葉原へ。
路上の両サイドには、メイドや女子高生やAKBみたいな格好をした女の子のキャッチが
ずらりと並び、ティッシュやらビラやらを配っている光景にも驚かされましたけど、
家電やパソコンは当たり前、ケーブルやら何かの部品が路上のコンテナに無造作に積まれ、
街行く人々の空気感が変わってきているのを、なんとなく感じ取っていました。
あの街は、「オタクの聖地」などと一言ではまとめれない、何かのエネルギーを感じる場所です。
鶴岡では、決して感じる事のできない底知れないパワーを、すれ違う人たちに感じていたんです。
自分にとって価値があると感じたモノには、それが人であれアニメであれ家電であれ、
時間もお金もとことん費やす事を惜しまない、ある意味余裕のある趣味の街なんだと思うんです。
いろんな人がいるからこそ、いろんな価値観があるわけで、それが誰であったとしても
そのどれをも否定できるものではありません。
酒場とは関係のないように見えて、実はとても興味深く人間観察させてもらっていました。
少し歩き疲れたせいか、腰を据えてじっくりと飲みたくなり、しんさんにお願いしていた予定を
2軒ほどすっ飛ばして、このまま中野に向うことにしたんです。
まずは一軒目、「ぢどり屋」で晩酌セットを注文して、念願の生ホッピーを飲むことができました。
つまみは、「ぢどり炭火たたき」「ぢどり炭火もも焼き」を注文。
歯ごたえのある親鳥のもも肉を小さくさばき、
豪快に炭火で焼き上げ少し黒くなったあたりで提供される
九州地方の名物鶏料理です。
ようやくイスに座って飲める安定感からか、お酒のピッチが急に早くなってしまってました(笑
勢いついて、今度はそのまま「馬肉食堂さくら」の口開けに直行することにしたんです。
念願の「馬肉食堂さくら」では、馬レバ刺しと赤身とタテガミの刺身と
モツ串焼きつくね串を堪能させてもらいました。
どれも、美味しかったのはもちろんのことですけど、
カンカン帽を被ったマスターの明るい笑顔と軽快なトークに
初めてお邪魔したとは思えない錯覚に陥り、
一発でこのお店のファンになってしまってました。
刺しも串も、メニュー全てがリーズナブルで、鶴岡あたりじゃ考えられないような低価格です。
しかも、本当に小さくて狭くて分かりづらい場所にお店があるにもかかわらず、
見習うことがたくさんあった気さくで楽しい良心的かつハイクオリティなお店でした。
ここでバイトされている、しんさんの妹さんにも、大変お世話になってしまいました。
もしも、また中野で飲む機会があったら、必ずお邪魔したいお店です。
ただ、一人じゃたどり着けないかもしれないけど(汗
お店が混んできたところで、今度は「おかやん」に移動することに・・・。
つづく。 -
毎度ありがとうございます!
二度のリバースのせいで朝方まで眠れず、いつもの6時半には起きてしまいました。
体調不良・・・完全なる二日酔いの中、午前中はスカパーを観ながらのんびりと過ごし、
二日目は13時にしんさんと赤羽で待ち合わせ、胃にやさしい「おでん」からスタートしました。
赤羽にある「丸健水産」は、おでんダネの販売もしているアーケード内の立ち飲み屋さん。
立ち飲み屋というより、おでんダネ販売店が立ち飲みさせてくれている、と言ったほうが正解なのかも。
昨年、立石の「二毛作」にも行ってきましたけど、雰囲気やロケーションは似ているものがあります。
おでんダネ販売のショーケースには、奥で揚げたばかりの
【がんも】や【キンチャク】が次から次へと並べられ、
数人のお客さんがそのタネを求めて並んでいるんですね。
別の間口で、丁寧に仕込まれたおでんは、薄味の関西だしが
とても優しく染み渡り、どのネタも飽きずに、冷めても美味いんですよ。
自分は、定番の【玉子】【大根】【がんも】と
串に刺さった【カレーボール】の4点買いに、缶チューハイ。
しんさんは、【つみれ】【ロールキャベツ】【カレーボール】と
東京23区内で唯一の酒蔵、小山酒造の丸眞正宗ワンカップ。
アルコール代込みで、二人分合計でも1500円也・・・やっ安い!
やっぱりおでんは安くて早くて、あったかいってのが基本ですよね。
お邪魔したのが昼の1時でも、おでんを肴に一杯ひっかけていくお客さんが、後を絶ちません。
おでんと缶チューハイをお替りしたい衝動を抑えつつ、ここで場所を移動する事にしました。
次なる目的地は上野・御徒町・秋葉原。
証券マン時代は、茅場町まで日比谷線で通勤してたんで、都内でも馴れ親しんだエリアです。
上野で降りて、アメ横をすり抜け、御徒町から秋葉原まで散策したんですけど、
馬モツ煮込みで有名な「大統領」には支店が出来ていて、昼から超満員の大盛況振りには
本当にカルチャーショックを受けました。
このエリアには「たきおか」や「ヨリキ」をはじめ、たくさんのもつ焼き・立ち飲みのお店が密集し、
先日まで靴屋だったところが居酒屋になっていたり、まさに入れ替わりの激しい激戦区です。
土曜日の昼間、上野駅すぐそばで、お土産を買うのにも好都合というエリアとはいえ、
2階までビッシリと埋まった客席と、それでもまだ目の前に行列ができていく光景は、
規模はまったく違えど同じ業種を営む者として、刺激を受けないハズがありません。
入り口は屋台のようにオープンで、寒ければ透明なビニールシートで入り口を覆うスタイルが
「安くて早くて旨い」の代名詞になっているのかもしれません。
「なんだ、ここ。すげーな。」
うわ言のように呟きながら、人でごった返すアメ横をすり抜け、秋葉原に向けて歩き始めました。
つづく。 -
毎度ありがとうございます!
大学時代の友人が3人集まれば、自分ひとりだけの好みを押し付けるわけにもいかず、
「一軒だけ、キャバクラ行こうぜ!」なんてフリに、反対できるはずがありません。
いつ以来すらも忘れているくらい、久しぶりにふかふかのソファーに座って酒を飲みました(笑
「イヤよイヤよも好きのうち」とは上手く言ったもので、あれだけ拒んでいたキャバクラの敷居も
いとも簡単に踏み越え、久しぶりのおねーちゃんとの会話に盛り上がった1時間だったのでした。
なんだろなぁ・・・。
顔はそんなに可愛くなくても、やっぱりお客を飽きさせない話術はもちろんですけど、
延長してあげたくなるような表情を作るのが、みんな上手いんですよね。
話させ上手で聞き上手は当たり前、その上に見つめ上手とでも言いますか。
そんなところで、改めて「接客はセンス。」だと気付かされたりしてました。
ふかふかのソファーに後ろ髪を引かれつつも、「オレは出張に来てるんだ!」と友人2人を説得し、
次なるお店は「焼はまぐり はまっ娘」で、日本酒にシフトする事に。
大ぶりの焼はまぐりは、見た目も香りも食欲をそそります。
はまぐり自体の持っている旨みエキスが、ぬる燗との
相性もバッチリで、何杯でも飲めるし、何個でも食えます。
誰が頼んだのか知らないけど、隣の馬刺しには目もくれず、
とことん焼はまぐりを堪能してきました。
その後、酔い覚ましを兼ねて少し駅前周辺を散策して、お店の店構えや街の雰囲気を楽しみます。
最後は、都内どこにでもある「冨士そば」で、〆る事になったんですけど・・・。
ていうか、さすがにもう食べれる状態ではなかったんで、「軽く【もりそば】でいいや。」って言ってんのに、
ヒラポンに食券をまとめて押されて、出てきたのは「天ぷらそばとカツ丼セット」・・・゛(`ヘ´#) ムッキー 。
「お前、バカじゃねーの!」なんて文句言いながらも、
おごりのセットを死ぬ気で食べきりましたよ。
案の定、これが仇となって、マンション帰ってからの速攻リバース。
明け方に、更に二度目のリバース・・・。
初日からこんなペースで、オレ大丈夫か??
まだまだ、つづく。